過去の展覧会(平成22年度)

心の華
岩松是親油彩展

開催期間
平成23年1月27日(木)~2月5日(土)

赤坂游ギャラリーで七回目となる岩松是親さんの個展です。
大作の薔薇・白蓮を中心に、ハイビスカス・シクラメン・椿・菜の花などを描いた23点を展示致します。 「絵画は模倣ではなく内的活動の表現でなければならない」と志を高くする岩松氏の「心の華」。
ご高覧賜りたくお願い申し上げます。


新春 酒ノ器
肴ノ器そして湯呑展

開催期間
平成23年1月6日(木)~15日(土)

新春を迎えるに相応しい、傍に置きたい私だけの「酒ノ器」「肴の器」「湯呑」を、赤坂游ギャラリー馴染みの作家の作品中心に品揃え致します。
【出品予定作家】
稲葉 直人/内田 鋼一/浦口 雅行/加藤 孝爾/加藤 幸兵衛/加藤 春鼎/加藤 土代久/金重 晃介/兼田 昌尚/
鎌田 幸二/加山 哲也木村 芳郎/鯉江 良二/佐伯 守美/島田 文雄/末岡 信彦/杉浦 康益/武腰 潤/辻 厚成/
塚本 満/中里 隆/中村 明久/中村 卓夫/奈良 千秋/三輪 和彦/長谷川 塑人/林 慶六/原田 拾六/番浦 匠/
藤井 憲之/藤ノ木 土平/三原 研/村田 眞人/山田 和/森 陶岳/森野 泰明/吉田 幸央/若尾 利貞
他(アイウエオ順・敬称略)


第九回蔵出し展
中国古陶磁Ⅲ

開催期間
平成22年12月16日(木)~12月25日(土)

名古屋在住の事業家であり、中国古陶のコレクターでもあった故 I 氏が収集した中国古陶磁をご遺族のご了承のもと初公開致します。
中国の新石器時代・仰韶文化の黄河流域の土器から中世・明時代の俑まで、漢時代の様々な形体の俑、唐時代の二彩・三彩、宋時代の天目などの逸品を中心とした七十七点から、中国古陶磁の歴史を感じ取っていただけるかと存じます。
この機会に是非ご高覧いただきたくご案内申し上げます。


瓷の耀きⅡ
瀬戸 加藤孝爾作陶展

開催期間
平成22年12月2日(木)~12月11日(土)

平成21年の赤坂游ギャラリーでの初個展以来、2回目となる加藤孝爾さんの個展です。
孤高の陶芸作家と評された父、故・加藤孝俊氏と同じく、中国宋代の陶瓷の優美さに魅せられ、日々研鑚を積んでおられます。
約一年半ぶりの 個展となる今回、特に力を注いだという鉄釉並びに銅釉による赤紅の色をはじめ、作家の美しく豊かな色調の世界にご注目いただきたく存じます。ご高覧、ご批評ください。


李朝憧憬Ⅱ
中村明久作陶展

開催期間
平成22年11月18日(木)~11月27日(土)

中村 明久さんは京都に生まれ、東京造形大学卒業後、笠間・京都で陶芸を学びました。
李朝陶磁に魅せられてからは、粉引、堅手、瑠璃地、阿蘭陀を軸とした作品を制作しています。主に大阪・京都・東京の老舗料理屋の食器を制作してきた中村さんの作品は料理人の厳しい注文に応えられる器であり、京都嵯峨野の茶人である母堂の影響を受けた茶道具は侘び、寂びの雅味を帯びています。二度目となる今回は李朝陶磁に加え新作のガレナ釉を、茶?という形態を通じて発表します。ご高覧、ご批評ください。


古往今来
高麗 李朝工芸美術展

開催期間
平成22年10月28日(木)~11月06日(土)

日本・中国・朝鮮は地理的条件と漢字文化により古代より深い交流の中で歴史を重ねてきました。特に美術工芸の世界は相互の交流が形となって現れます。
朝鮮美術には彼の民族のもつ温かみ、悲しみ、ユーモア―が見て取れます。特に高麗から李朝時代への変遷には仏教文化から儒教文化への移行に伴う大きな民族性の変化が読み取れます。
高麗・李朝を中心に一部統一新羅、三国時代の作品を含め陶磁器、金銅仏・石仏・木彫仏、李朝家具、民画など80点余を収集しました。ご高覧下さい。


現代工芸美術展

開催期間
平成22年10月7日(木)~10月16日(土)

[出品作家] 【陶芸】 河本 五郎/近藤 悠三/清水 卯一/三浦 小平二/和太 守卑良/伊藤 東彦/内田 鋼一/大平 和正/
小川 待子/兼田 昌尚/金重 晃介/鎌田 幸二/川瀬 忍/鯉江 良二/島田 文雄/鈴木 蔵/滝口 和男/
奈良 千秋/藤ノ木 土平/三輪 和彦/三原 研/山田 和
【木漆芸】 黒田 辰秋/河野 清志/十時 啓悦
【竹芸】 二代 田辺 竹雲斎/田中 旭生/長倉 健一
【書画】 緒形 拳/海老原 露巌
【硝子】 竹内 傳冶/竹内 洪/村山 耕二
【硯】 翠川 袈裟美 他80名
[出品作品] 壺、花器、掛花入、茶碗、棗、酒器、茶卓、汲みだし、湯呑など計約100点


花舞台
秋山庄太郎 写真展

開催期間
平成22年9月16日(木)~9月25日(土)

「花に女を見、女に花を見る」―。「女性専科」の異名をとった秋山庄太郎は、40代半ばに写真芸術としての「花」をライフワークに定め、薔薇をその中心に据えました。
自ら生けて撮る「花舞台」。それは、写真界のみならず、華道界にまでも大きな衝撃を与えました。額装は日本を代表する額デザイナーであり、洋画家でもある岩松是親氏が秋山作品の為に特別に制作したものです。
この企画は秋山庄太郎写真芸術館 のご協力のもとに開催いたします。


甦る古伊万里Ⅲ
寺内信二と李荘窯展

開催期間
平成22年8月26日(木)~9月4日(土)

17世紀初頭、文禄・慶長の役に際して朝鮮から帰化した陶工 李参平(日本名 金ヶ江三兵衛)が佐賀県有田町泉山に白磁鉱を発見、焼成に成功し、開窯したのが李荘窯です。
その後オランダ東インド株式会社のプロデュースにより明朝の青花、金襴手を取り入れ、手本に発展し東南アジア、ヨーロッパに伊万里港より輸出され隆盛を極めました。有田焼が古伊万里と呼称される所以です。
山口県出身の寺内信二の祖父(現有田工業高校初代校長・建築デザイナー)は幕末に途絶えた李荘窯を復興、継承しました。
当代の寺内信二は武蔵野美術大学卒業後、由緒ある李荘窯を継承し泉山の磁土を使った初期伊万里の復元を目指しています。
鉄分が多く焼成には困難さのあるといわれる泉山の陶石をあえて使い、微妙に濁りを帯びた磁肌に染付を施しています。初期伊万里焼の温かみ有る地肌に描かれた染付を再現します。


白への憧憬
山本伸之 作陶展

開催期間
平成22年7月15日(木)~7月24日(土)

山本伸之さんとのお付き合いは氏が青梅の高橋紘氏のもとで修業していた頃から 30年になります。幣ギャラリーでも20年来の最古参の個展作家です。
萩焼きの地長門で先代、当代の新庄貞嗣氏の窯で土づくり、釉薬作り、轆轤、焼成までを手掛けた父君の薫陶宜しく彼もまた「轆轤の名人」。白磁を追いかける彼の姿は白萩を追った父君の姿でもあるのでしょうが、氏は熟練の轆轤さばきで古典にはない”形”を求め奮闘し続けています。今回は白磁・青白磁・象牙色の白磁で「夏の涼を食卓」を課題として発表します。ご高覧下さい。


古往今来
ジャパン・ブルー 古伊万里展

開催期間
平成22年7月1日(木)~7月10日(土)

日本人の美意識を代表する藍の色。
幕末に日本を訪れた外国人は藍色をジャパン・ブルーとみなしました。
ペルシャブルーの影響を受け、中国の元時代に隆盛を極めた染付(青花・青化)技法は日本では有田の泉山の磁器の産出とともに栄、出港地の伊万里の名を取ったブランドとして、産業となりました。江戸中期、後期の古伊万里を中心に日常の食生活で使える56種、330点揃えた展覧会を開催します。


古往今来
ペルシャ古陶展

開催期間
平成22年6月10日(木)~6月19日(土)

名古屋在住の事業家であり、ペルシャ古陶のコレクターであった
故I氏が収集したペルシャ古陶器をご遺族の了承のもと初公開致します。故I氏のコレクションはペルシャ陶器を代表するラスター彩の大作を中心に揃えられ白釉、緑釉、黄釉、青釉、三彩を網羅し、9世紀から13世紀のペルシャ陶器隆盛期の逸品が多数含まれています。
この機会に是非ご高覧頂きたくご案内申し上げます。


初個展 花の器
岩田圭介 陶展

開催期間
平成22年5月13日(木)~5月22日(土)

岩田氏の作品は焼き〆、灰釉、黒泥彩、金彩を駆使し、形状は伝統工芸とはおよそ無縁である。蘇我馬子の石舞台を思わせるもの、パリセーヌ川に架かる橋、大きな卵、釘状の造形物が一輪、一枝を挿花する一穴の用を持つ花器となっている。およそ花の器とは言い難い作品に、簡潔さと力強い挿花で華道界に新風を起こした華道家 手塚まゆみ氏 が「対峙と融合」を試みる。
赤坂游ギャラリーでの初個展となります。ご高覧いただきたくご案内申し上げます。


第八回 蔵出し展
中国古陶磁Ⅱ

開催期間
平成22年4月15日(木)~4月24日(土)

昨年春に開催したコレクターK氏所蔵の中国古陶磁の蔵出し展パートⅡを開催します。
目利きで著名な中国陶磁のコレクターK氏が30年に渡り収集してきた所蔵品です。
龍山文化以前の黄河流域の土器から宋の青磁、元の染付け、明の色絵までK氏の意向もあり前回同様に処分価格で提供いたします。


Sumi
海老原 露巌 書展

開催期間
平成22年3月18日(木)~3月27日(土)

墨アーティスト海老原露巌の作品は、理解・技術・鑑賞・態度の全般にわたって観るものを魅了します。
弊ギャラリーでは過去6回、16年に及ぶ個展発表を行ってきましたが、今回は約2年半ぶりの発表となります。この間の心から湧き出たイメージを、独特の「青墨」でどのように表現されているのか楽しみです。
私たちの心を揺さぶってくれることでしょう。
何卒、ご高覧・ご紹介頂けますよう、お願いいたします。