過去の展覧会 Past Exhibitions (平成27年度/2015)


蔵出し 東西古美術展

Western and Eastern Antiques Exhibition

            

開催期間
平成28年2月18日(木)~27日(土)
2/18/16 to 2/27/16

この度、東西の古美術品三十八点を一堂に集め展示いたします。
故人となられた名古屋在住のコレクターが昭和40年代から60年頃までにクリスティーズ、サザビーのオークション、香港の古美術商などから収集したシルクロードコレクションの数々です。
石板画、石像仏、青銅器、古代ガラス、土俑、土器など西は古代ローマ、ギリシャから中近東のエジプト、ペルシャ、中央アジアに近いガンダーラ地方、東は黄河流域までを網羅した東西古美術展です。
ガンダーラ美術の芸術性の高さを示す雲母片岩でつくられた菩薩群像、中国唐時代粒子の細やかな洛陽土で制作された加彩駱駝、古代エジプトの風俗がしのばれる彩色陶板など目にする機会の少ない逸品をお求め易い価格帯で展示販売いたします。


        


大藏達雄 根来塗と高麗李朝ノ酒器展

Negoro lacquerware of Tatsuo Okura and Sake Vessels of Goryeo,Joseon

            

開催期間
平成28年1月7日(木)~16日(土)
1/7/16 to 1/16/16

木曾で代々の轆轤師の家に育った大藏達雄の仕事は素材を探すことから始まる。
雅味溢れる氏の漆は根来のもつ様式美だけでは語れぬ自在な大らかさがある。素材である木の表情を生かしきった漆塗りのなせる技である。氏が塗る漆は高麗李朝の質朴な酒器のもつ雅趣に実によく似合う。


        
 

-初春を寿ぐ-
酒ノ器 展

-In Celebration of the New Year-
Sake Vessels Exhibition

            

開催期間
平成27年12月3日(木)~12日(土)
12/3/15 to 12/12/15

新春を迎えるに相応しい「酒ノ器」として,ぐい吞み・盃・徳利・片口などに六寸(18cm)以下の皿・鉢など肴を盛る器をあわせ,ご活躍中の作家の方々にお願いしました。
最新作を揃え展覧致しますのでどうぞご高覧下さい。

陶芸 市野雅彦/岩田圭介/岩永浩/浦口雅行/各務賢周/加藤孝爾/加藤幸兵衛/金重晃介/兼田昌尚/鎌田幸二/金憲鎬/佐伯守美/島田文雄/武腰潤/塚本満/辻村史朗/新里明士/林慶六/原田拾六/藤井憲之/丸田宗彦/三原研/村田眞人/山田和/山本芳岳
ガラス 小島誠/矢野太昭 漆芸 松本達弥


        
       

- 古往今来 -
高麗李朝工芸美術展

-In All Ages-
Goryeo,Joseon Art Craft Exhibition

            

開催期間
平成27年11月12日(木)~21日(土)
11/12/15 to 11/21/15

高麗時代(918年~1392年)、李朝時代(1392年~1910年)の青磁、粉青沙器、白磁、青化(染付)、辰砂などの陶磁器を中心に、李朝家具、木造の仏像など高麗李朝工芸の逸品33点を展示します。
今回展示する黒釉瓢型瓶は形状としては中国の隋・唐時代からみられますが、朝鮮半島では高麗貴族に好まれ、轆轤で引き上げた優美な曲線と黒釉を数度塗り重ねた肌合は深い漆黒を呈した趣ある逸品です。国内美術館で所蔵するところは二か所という逸品中の逸品です。
辰砂草花文面取長頸瓶は、大胆に面取りした白磁に蘭とよめな を辰砂で描いた日本人好みの風情を醸し出す優品です。
李朝飾り箪笥は正面、両側面、天板、背面全てが欅でつくられ、正方形に面取りした各面に如意頭(にょいとう)文(もん)が彫刻され真鍮でつくられた棒状の金具が丁寧に装飾されています。旧財閥が戦前朝鮮で買い求めた李朝箪笥の最高作です。身近に高麗・李朝の美術工芸品に触れ楽しんでいただける展覧会です。

        
       

- 古往今来 -
金銅仏展

-In All Ages-
Gilt-bronze Statue of Buddha Exhibition

            

開催期間
平成27年10月1日(木)~10日(土)
10/1/15 to 10/10/15

この度、金銅仏展を開催いたします。
金銅仏とは銅でつくった仏像に鍍金(金めっき)を施して仕上げたものを言います。金銅仏は仏教美術発祥の地ガンダーラから仏教伝来とともにインド、チベット、中国、朝鮮半島、日本へ伝わりました。銅、錫、鉛を主たる元素とし鋳型によりつくられます。形状は金銅仏以前の仏像である石彫仏に原型が多くみられます。今回の出品はインド・パーラ朝(12世紀)、中国・北魏、隋/唐時代から清朝、朝鮮・三国時代(4~7世紀)から統一新羅の金銅仏など、日本の仏像彫刻の源流となった金銅仏の数々を身近でご覧いただける機会となります。
特にインド・パーラ朝の金銅 触地印仏陀坐像と仏伝七相は貴重な優品です。

        
        

- 古往今来 -
ガンダーラ美術展

-In All Ages-
Gandhara Art Exhibition

            

開催期間
平成27年4月16日(木)~25日(土)
4/16/15 to 4/25/15

現在のパキスタン北部に位置するかつてのガンダーラ(乾陀羅)国を中心として紀元後、数世紀間栄えた仏像彫刻を主とする仏教美術を ガンダーラ美術といいます。
宗祖釈迦(しゃか)の死は紀元前485年ないし前383年頃と考えられていますが、原始仏教では偶像崇拝を認めず、宝座、法輪、仏足跡、菩提樹(ぼだいじゅ)などで象徴的に表しました。釈迦そのものを造形的に表現するようになるのは、紀元後1世紀末か2世紀のガンダーラ地方と考えられています。
ギリシア文化愛好のパルティア人の占拠時代よりギリシア風の影響を受けて始まり、クシャーン期の支配下に入り急激な発展をとげます。その後仏教美術は中央アジア・中国・朝鮮を経て日本にも伝播し、それぞれ地域性の影響を受けながら展開を示しました。
今回は仏教美術の源流といえるガンダーラの美術品を集め展示致します。


        
       

室礼 游 李朝家具展
一軸一瓶一重

Shitsurai Yu Exhibition of Korean Furniture
Combination of One Painting and Calligraphic Work , One Pottery and One Furniture

            

開催期間
平成27年3月12日(木)~21日(土)
3/12/15 to 3/21/15

李朝家具に古今東西の陶磁器、書画を取りあわせ“一軸一瓶一重”による室礼を提案する企画展「室礼 游 李朝家具展」を開催いたします。
李朝家具は文化においては「静雅」「簡潔」を旨とした儒教思想のなかで育った李朝文化を代表する美術工芸品です。
また日常生活においてはオンドル(床暖房)の熱が直接家具を傷めないように配慮された家具であり、収納スペースが少な室内造作を補う収納庫としての機能性をもった民具でもありました。
床の間のある家が少なくなくなり、畳に変わりフローリングが多くなった現代日本でバンダジ(衣類収納)やトンケ(貴重品、銅銭収納)、ソアン(小机)を 床の間や飾台に見立て古陶磁や書画作品と調和させることで風情のある室内空間を演出できることと思います。