過去の展覧会 Past Exhibitions(平成28年度/2016)

        

-新春-
蔵出し展

-New Year-
Clearance-Sale

            

開催期間
第一部
平成29年1月12日(木)~1月21日(土)
Jan 12 (Thu.) to Jan 21 ( Sat.), 2017
第二部
平成29年1月26日(木)~2月4日(土)
Jan 26 (Thu.) to Feb 4 ( Sat.), 2017

初春のお慶びを申し上げます。
この度、昭和から平成かけて活躍した日本現代工芸作家の「蔵出し展」を開催する運びとなりました。展覧会は二部構成となります。
出品作品は東京近郊在住のN氏。氏は大手企業の役員として長年活躍され、戦後の日本とともに歩んでこられました。併せて日本陶芸界のコレクターとしても半世紀に渡り多くの作家を支援されて来られ、そのコレクションは五百点を超え、八十歳の傘寿のおり三百五十点を、そして今回九十歳の卒寿を区切りに百十点を出品されることとなりました。
第一部では茶碗 香合 水指 花器 壺 大皿 大鉢 陶彫 人形等の逸品作品六十点、第二部ではぐい呑 徳利 ワイングラス 珈琲カップ 湯呑 飯茶碗 蕎麦猪口 小鉢 中鉢 向付 組皿等の酒器、食器作品五十点の計百十点の展示販売会となります。金重陶陽、岡部嶺男、加藤唐九郎、鈴木蔵、松井康成、加藤卓男の陶芸作品から藤田喬平、小林英夫など硝子作品、漆、金工、書画作品が出品されます。
また「売り立て」ですのでお求め安い価格にてご提供頂いております。
内覧会形式にて日頃お付き合いいただいている方々のみへのご案内となっております。ご来場、ご高覧を頂きたくここにご案内申し上げます。

        
        

- 高麗憧憬 -
安田道雄 作陶展

-Yearning of Goryeo-
Michio Yasuda Ceramic Exhibition

            

開催期間
平成28年12月1日(木)~12月10日(土)
Dec 1 (Thu.) to Dec 10 ( Sat.), 2016

昭和二十四年に京都に生まれた安田氏は、伊賀・番浦史郎氏に師事の後、滋賀県大津市琵琶湖畔の風光明媚な景観のなか作陶を続けています。
井戸茶碗に魅せられ、45年にわたりその研究に取り組まれてきました。
平成20年には、井戸茶盌への思いや技術論を「井戸茶碗―見果てぬ夢―」と題した本に纏められ、最近では、井戸茶碗以外の高麗茶碗について纏めた二冊目の著作にも挑んでおられます。
今回は永い道のりを経て複元された井戸茶碗をはじめ、釘彫伊羅保・粉引・刷毛目・彫三島・斗々屋・蕎麦・伊羅保・黄伊羅保・柿の蔕・玄悦などなど、取り組まれてきた高麗茶碗を一堂に展覧致します。
利休以来、日本人の心をひきつけてやまない高麗茶碗の奥深さを味わっていただけることと存じます。

        
        

- 古往今来 -
高麗李朝工芸美術展

-In All Ages-
Goryeo,Joseon Ceramic Exhibition

            

開催期間
平成28年11月10日(木)~11月19日(土)
Nov 10 (Thu.) to Nov 19 ( Sat.), 2016

赤坂游ギャラリーでは年に一度企画展として高麗李朝工芸美術の逸品をご紹介すべく努め、お蔭さまにてご好評頂いてきました。
今回は高麗時代(918年~1392年)、李朝時代(1392年~1910年)の青磁、練上手青磁、粉青沙器、井戸釉、白磁、青花(染付)、辰砂などの陶磁器を中心に、李朝家具、金銅仏など高麗李朝工芸の逸品35点を展示します。
身近に高麗・李朝の美術工芸品に触れ楽しんでいただける展覧会です。

        
        

-彫漆の煌めき-
松本達弥 漆芸展

-The glitter of lacquerwork-
Tatuya Matumoto Urushi Art Exhibition

            

開催期間
平成28年10月13日(木)~10月22日(土)
Oct 13 (Thu.) to Oct 22 ( Sat.), 2016

作家ギャラリートーク Gallery Talk
10月13日(木)/15日(土)14時~15時
14:00~15:00 Oct 13/Oct 15

彫漆(ちょうしつ)は中国唐時代に始まったといわれ、鎌倉時代に日本の禅僧により舶来された仏具の漆器に施された漆芸技法です。
塗りと研ぎを繰り返して色漆を40~50回塗り重ねた後、漆彫り用に仕立てた彫刻刀で、わずか数ミリの漆の層から色漆を彫り出します。漆芸技法の中でも彫漆は独特で手間と時間を要します。彫りの鋭さと彫り出された色漆が組み合わさることにより立体感のある作品が生み出されます。
江戸時代より漆工芸の盛んな香川県で生まれ育った松本氏は、人間国宝、音丸耕堂氏、音丸淳氏に師事したのち30年、彫漆に取り組んでこられました。
その確かな技術に漆芸文化財の修復を依頼され、中国宋時代の堆朱(ついしゅ)や犀皮(さいひ)、国内外の美術館、博物館の所蔵品など様々な技法の修復経験も積まれております。
長年の制作技術から得た経験と文化財の修復から学ばれた知識を活かし、彫漆の可能性を探る作品の発表です。伝統を踏襲しつつ、現代の暮らしに美を添える松本氏の世界をご高覧賜れば幸いに存じます。

        
        

- 古往今来 -
中国古陶磁展

-In All Ages-
China Ceramic Exhibition

            

開催期間
平成28年9月22日(木)~10月1日(土)
Sep 22 (Thu.) to Oct 1 ( Sat.), 2016

中国古陶磁は新石器時代の仰韶(ぎょうしょう)文化期以来5000年の歴史を有し、日本にも多大な影響を与えてきました。現代でも多くの日本人に愛好されています。
中国古陶磁コレクターが収集した貴重なコレクションをご厚意により、広くご覧いただき身近で楽しんでいただく機会として蔵出し展を開催いたします。
長い中国陶磁史の中でも緑釉や褐釉が盛んに使われるようになった漢時代(紀元前2世紀~2世紀頃)から南宋時代(12世紀頃)までに焦点をあてた展覧としました。 見ごたえのあるコレクション30点が並びます。

        
        

十二代今右衛門と今右衛門窯展/塚本満と快山窯展

Imaemonn Imaizumi and Imaemonn kiln Exhibition/Mitsuru Tsukamoto and Kaizan kiln Exhibition

            

開催期間
平成28年7月7日(木)~7月16日(土)/平成28年7月21日(木)~7月30日(土)
July 7 (Thu.) to July 16 ( Sat.), 2016/July 21 (Thu.) to July 30 ( Sat.), 2016

十二代今泉今右衛門は近代色鍋島の復興に生涯を捧げた名工です。
御用赤絵屋の家門を継承するとともに肥前古陶磁の時代考証や鑑査に当たっては鋭い鑑識眼の持ち主として知られました。昭和46年には色鍋島技術保存会の代表として国の重要無形文化財の総合指定を受けました。
塚本満氏は中国北宋時代の青磁、白磁、青白磁の研究と技術の再現に尽くした人間国宝塚本快示氏(1912~90)の長男として生まれ、父快示氏の技術を継承するとともに清明な色調の青白磁と現代的な文様作品に高い評価を得る作家です。
伝統を踏襲しつつ、現代の暮らしに美を添える色鍋島と青白磁をお買い求めやすい窯作品中心にご案内いたします。

        
        

- 瓷の耀き -
加藤 孝爾 陶展

- Radiance of Porcelain -
Koji Kato Ceramic Exhibition

            

開催期間
平成28年5月12日(木)~5月21日(土)
May 12 (Thu.) to May 21 ( Sat.), 2016

中国陶磁史上はもちろん、日本の陶芸家の多くが試みる宋青磁。中でも父、故・加藤孝俊氏は孤高の陶芸作家と評され、作品に備わった気品高さは一つの頂きを極めています。その父の元に学んだ孝爾氏は、継承した技と精神性に加え、現代のモダンさと優しさを備えた作品を制作しています。
修練により、自分よりも上手いと父にいわしめた轆轤の技術と 曜変天目、油滴天目、青瓷、紅瓷、月白、蓼冷汁等の多彩な釉調をわが物にされ、弊ギャラリーでの個展も4回目となります。
今回は油滴、柿釉、蓼冷汁など鉄釉の作品を中心とした新作に挑まれました。 蓼冷汁とは、千利休・今井宗久とともに茶湯の天下三宗匠と称せられた津田宗及により記された「天王寺屋会記」に茶碗で初見され、現在判明しているものとしては唯一、京都国立博物館に収蔵されているものです。
鉄釉は、鉄の含有量、焼成方法等の諸条件により、結晶、色調が様々な変化をもたらします。
伝統を踏襲しつつ、現代の暮らしに使い易さと美を添える孝爾氏の世界をご高覧賜れば幸いに存じます。

        
        

- 古往今来 -
高麗李朝陶磁展

-In All Ages-
Goryeo,Joseon Ceramic Exhibition

            

開催期間
平成28年4月14日(木)~4月23日(土)
Apr 14 (Thu.) to Apr 23 ( Sat.), 2016

朝鮮半島は長い歴史の間中国の強い影響を受け、先進国であった中国の技術を取り入れつつ朝鮮民族独特の焼き物を生み出してきました。その技術は古代より日本の焼き物にも大きな影響を与え、桃山時代には日本人の感性により高麗ものとして茶の湯の道具に取り上げられ珍重されました。また、近代においては民芸運動を起こした柳宗悦をはじめ文化人が賞賛愛玩し、現代も日本人の琴線に触れる美として広く親しまれています。
このたび弊ギャラリーでは朝鮮陶磁器の最も隆盛であった高麗時代(918年~1392年)から李朝時代(1392年~1910年)の陶磁器を中心に、約30点を展覧致します。

        


室礼 游 李朝家具展

Shitsurai Yu Exhibition of Korean Furniture

            

開催期間
平成28年3月10日(木)~3月19日(土)
Mar 10 (Thu.) to Mar 19 ( Sat.), 2016

李朝家具に古今東西の陶磁器、書画を取りあわせ“一軸一瓶一重”による室礼を提案する企画展「室礼 游 李朝家具展」を開催いたします。
少なくなったオリジナルの李朝家具に、高麗・李朝時代の古陶磁をあわせ床の間に見立てました。
古今東西の美術作品を違和感なく受け入れる李朝家具の風雅さは他に類を見ません。
李朝家具は文化においては「静雅」「簡潔」を旨とした儒教思想のなかで育った李朝文化を代表する美術工芸品です。また日常生活においてはオンドル(床暖房)の熱が直接家具を傷めないように配慮された家具であり、収納スペースが少ない室内造作を補う収納庫としての機能性をもった民具でもありました。 床の間のある家が少なくなくなり、畳に変わりフローリングが多くなった現代日本でバンダジ(衣類収納)やトンケ(貴重品、銅銭収納)、ソアン(小机)を 床の間や飾台に見立て古陶磁や書画作品と調和させることで風情のある室内空間を演出できることと思います。