傘寿記念 心の華 岩松是親油彩展Ⅺ

Korechika Iwamatsu Oil Painting Exhibition Ⅺ

開催期間
令和4年1月13日(木)~1月22日(土)
Jan 13 (Thu.) to Jan 22 ( Sat.), 2022
会期中は休まず営業いたします。
【作家在廊日】13日(木),15日(土)
Artist on porch Day 13th,15th


ご挨拶▼

岩松是親氏の11度目、傘寿記念の個展を開催いたします。明治時代から続く銀座の老舗額縁店「古径」に生まれ、幼少のころから日本の洋画壇・日本画壇の大家とその作品に囲まれて育った岩松氏は、洋画家の故三岸節子氏に師事し自らの後継者と言わしめました。 力強い筆致と幾重にも重ねられた色彩で描かれた大輪の花や、抒情的な風景は、氏の長年のテーマである「生きていることの歓びと苦悩」を表現し、見る者に社会や人間のあり方を問いかけ続けます。傘寿を迎えた今個展は、令和に入り3年間に描きあげた新作16点を展示いたします。
                  令和4年 睦月   赤坂游ギャラリー主人 敬白



作家挨拶▼

赤坂游ギャラリーで十一回の個展を開く幸せは画廊主人林隆宣氏の支援あっての事と只感謝の一言に尽きる。半世紀もの時間を費やし描けば「ちがう、ちがう」と未だに道半場。詩人茨木のり子の言葉に「気がつけばいつのまにか我が膝までが笑うようになっていた」。微笑しながら一抹の寂しさを感じない訳にはいかない。 世の中の急速な変化に何かを忘れ低俗なものに価値を見出す美術にドイツ語のkitschキッチュがある、芸術の価値範囲を広げ本道を外れたペンキ絵、漫画を評価する意味合いを持つ。絵画が絵画として生(せい)の真髄を追求し続けた近代までの道程は余りにも遠い。1950年頃から急速に価値観の移譲が進み芸術は商品として取引の対象となり作品を観ずして作家名が商品ブランドとなり、一人歩きする。軽薄の内容と稚拙な現代絵画への拒否感は奥底の炎となり私をキャンバスに向かわせる。 完璧な芸術作品は、顕在化されたものは象徴においてのみ手に入れることが可能で、其の性質が何か他の手段で定義されるような独立した対象として示されると言うのでは不十分である、とカントは云う。傘寿の情熱にご高覧賜れば幸いです。
                             令和三年 師走 年の瀬
                             鹿島灘にて 岩松是親 

作家略歴▼

岩松 是親(いわまつ これちか)
昭和16年
東京大田区に生まれる
昭和 33年
株式会社古径 銀座店開設 三岸節子に師事 鳥海青児、海老原喜之助、中川一政に薫陶を受ける
平成11年
高輪画廊にて初個展
平成13年
赤坂游ギャラリー初個展 以降隔年開催
平成16年
サロン・デュ・ブラン美術協会 委員
平成19年
東急本店美術画廊にて個展開催
平成24年
東日本大震災をテーマにしたガラス絵作品「3.11 祈り」が日仏現代美術展名誉総裁賞受賞
平成25年
茨城県鹿島市に転居
令和4年1月
赤坂游ギャラリーにて傘寿記念の個展開催
【パブリックコレクション】
プチパレ美術館(スイス)
【著書】
「絵のある暮らし」(東京書籍刊)

【出品作品】▼

油彩画 計16点

 

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