- 備前 炎の陶工 -
原田拾六陶展
- Bizen Potter of Flames -
Shuroku Harada Ceramic Exhibition

開催期間
平成29年12月7日(木)~12月16日(土)
Dec 7 (Thu.) to Dec 16 ( Sat.), 2017




ご挨拶▼

原田拾六氏(岡山1941年生)は若き日に古備前研究家・桂又三郎の知遇を得、共に古窯跡を巡り桃山古備前の研究をされた鬼才の陶芸家です。
明治大学卒業後の会社勤めの頃、幼少より見慣れた備前焼の素晴らしい魅力を再認識して帰郷、1969年から作陶をはじめました。
滋味を感じるねっとりとした土を選び「轆轤は備前の土味のよさを殺す」と紐造りを基本とされます。土は手で丁寧に練り上げ、手よりで石を探し一つ一つ取り除く。これを数年間寝かし、使いやすくした粘土を菊揉みして成型し、表面を削る。
穴窯や登り窯を使い、特に登り窯では450時間前後焼成することにより緋襷、胡麻やカセ、窯変というような備前特有の重厚な焼上がりが生まれます。
1983年にはオーストラリア国立民族博物館で布志名焼の舟木研児氏と二人展。
また、アメリカ ニューヨーク・メトロポリタン美術館やニューオリンズ・ミュージアムアートに収蔵されるなど国際的にも高い評価を受けています。
2000年にはその年の最も優秀な作家に対して贈られる日本陶磁協会賞を受賞されました。
桃山備前を彷彿させる趣のある作風に加え、独自の備前を追求している原田拾六氏の東京では5年ぶりの個展となります。

作家挨拶▼

自然の美を追求してきました。赤坂游ギャラリーさんのお世話で七年ぶりに今出来る精一杯の展覧をさせて頂きます。宜しくお願い致します。
敬具

作家略歴▼

原田拾六(しゅうろく・はらだ)
1941年
瀬戸内市長船町生まれ
1964年
明治大学農学部農産製造学科卒業
1969年
作陶をはじめる
1971年
小穴窯を築く
1972年
登窯を築く
1981年
小冊「備前の歴史」桂又三郎監修により出版
1983年
オーストリア国立民族博物館にて船木研兒氏と二人展
2000年
日本陶磁協会賞受賞
2017年
赤坂游ギャラリー初個展
【作品所蔵】
メトロポリタン美術館 岐阜県現代陶芸美術館 ニューオリンズミュージアムオブアート 東広島市立美術館 他

【出品作品】▼

花入、壺、茶碗、水指、鉢、皿、片口、徳利、ぐい呑み など
計35点

 

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