創業三十周年記念
- 古往今来 -
高麗李朝工芸美術展
-In All Ages-
Goryeo,Joseon Ceramic Exhibition

開催期間
平成29年4月13日(木)~4月22日(土)
Apr 13 (Thu.) to Apr 22 ( Sat.), 2017


ご挨拶▼

弊ギャラリーでは昭和62年4月1日創業以来日本の近現代工芸美術作家作品、朝鮮半島の古陶磁、李朝家具、中国古陶磁、ガンダーラ美術に始まる中国、朝鮮半島、日本の仏教美術の逸品を愛好家にご紹介すべく努めてまいりました。
この度創業三十周年の節目に当たり高麗李朝古陶磁展を開催いたします。
出品作品は高麗時代12世紀頃の青磁鉄彩手瓶、13世紀頃の青磁白黒象嵌合子、李朝時代初期15~16世紀末の粉青沙器(鉄絵瓶・扁壷、粉引盃、刷毛目鉄絵杯、井戸釉盃)、中期17世紀後半~18世紀前半の金沙里窯系の白磁壷、後期18世紀後半~19世紀中葉までの官窯であった分院里窯で李王家のために制作された白磁陽刻文筆筒(紙筒)、白磁青花鉄釉水滴、白磁透かし彫り筆筒などの文房具の逸品の中心に逸品30点を展示いたします。
中でNo1「白磁 陽刻文筆筒」は18世紀後半から19世紀初頭の広州官窯分院里窯の作で李氏朝鮮時代の陶磁、絵画を代表する「虎と鵲」文様の筆筒(紙筒)です。梅の木にとまる鵲と空を飛ぶ鵲を地上から見上げる虎の眼差しがユーモアーに溢れています。磁肌は青白く少し緑色がかっています。陽刻文、いっちん、透かし彫りを特徴とする李朝官窯作の中でも珠玉の逸品です。後期分院里窯では文人趣味の影響で文房具が多く作られました。
No2の水滴は鯉の形状の白磁に青花、鉄釉が施された珍しいものです。No19は好事家にとっては憧れの15~16世紀の鶏竜山麓窯の「刷毛目鉄絵馬上杯」。勢いのある白土の刷毛目に描かれた草文の鉄絵は“赤鉄”と呼ばれ、鉄絵の中では希少なものです。 身近に高麗・李朝の逸品を触れ楽しんでいただける展覧会です。
ご来廊をお待ち申し上げます。
平成二十九年四月吉日         赤坂游ギャラリー 主人敬白


出品作品▼

高麗時代・李朝時代の陶磁器 30点

 

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